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20年経ったんだ 



いつもどおりの土曜日、お店は結構忙しくて、夢中で働いていたら、
高校時代の部活の友達が、何食わぬ顔でひょこっと現れた。

演劇部の友達だ。部長のOくんと、Jくんだった。
故郷の豊橋で、お正月に新年会をして、私も誘ってもらって初めて行った。
そのとき、Oくんが、「必ず今度もこちゃんの店に行くよ」と言っていたから
誠実で男気のある性格のOくんが言うからには、
必ずいつか来てくれるんだろうとは思っていたけど、
大阪出張とかのついでに寄るよ、くらいの意味だと思っていたから
2人で豊橋から運転しながらわざわざ来てくれたことに、感激してしまった。

おみやげに、と言って、このタヌキの焼き物をくれたのだが、
箱から出して、あたしに渡す前に
タヌキとじっと見つめあっているOくんをカウンター越しに見て
あたしはこのOくんの表情、一生忘れないだろうなぁ、と不思議と確信した。

2人とも、立派な大人の男になっていた。
どっちも嫁も子供もいるのが独身女としては非常に残念だが、
今、いろいろあっても幸せなんだろうなぁーと見ていて思った。
そしてそれが、とても嬉しい。

特にJくんは高校時代よりはるかにいい顔になっていた。
Jくんは優しくて感受性が強く、芯が強い。
こういう人は、年を経るごとにいい顔になっていくのかもしれない。

ふたりとも、あたしの作る料理を美味しそうに食べてくれて、
美味しいよ、と言ってくれて、あたしの店を温かい目で見て、楽しんでくれた。
これしかないあたしだから、それが、とってもうれしかった。

店の昼営業が終わってから、お茶をしながら3人でいろいろ話をした。
いろんな話をしたし、聞いた。深い話もした。
2人がいろいろ話してくれることに、私も言葉を感じながら答えた。

Jくんが、今日ここに来て良かった・・・と、熱い目をして言ってくれた。
あたしも、多分同じくらい、今日こうしてこうやって会えて良かった、と思っていた。

その中で、「あれから20年経ったんだよ?!」
と、何かの拍子にOくんが言った言葉が印象的だった。
何かツボなのか、昔からOくんの言葉というのは、あたしには耳に残りやすい。
それもあるかもしれないが、本当に・・・と言葉が胸に沁みたのだ。

20年前、今の自分たちの在り様は、想像しきれるものではなかった。
原因があって結果があり、その小さな積み重ねが今を作っている。

あの頃、あの場所で、あの空気と、あの仲間たちと過ごせてよかった。

これから先、今までと同じかそれ以上に、
いろんなことがそれぞれあるだろうけど、あたしたちは一緒に年をとっていく。
みんなのいいところが、あたしにはずっと眩しかった。
久しぶりに会っても、ひとりひとり、それは変わらない。



最後、2人が帰るときに、3人で店の前で写真を撮った。

のれんを新調したばかりで、真っ赤にはためく太尊ののれんの前で。

次に会えるときまで元気で。いつまでも元気で。

今日は本当にありがとう。






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